普段何気なく行なっているWEBサイトの閲覧や電子メールの送受信には、DNSという技術が使われている。
DNSサーバを構築する人はもちろん、そうでない人もWEBシステムに関わるなら必須の知識となる技術だ。
インフラエンジニア、アプリエンジニア問わず押さえておきたい。
実際に僕の周りでも、エンジニアなら専門ジャンルを問わず、DNSの名前解決の仕組みを理解していない人は少ないように感じる。
重要な技術なわりに意外と専門書が多くないのだけれど、DNSの勉強に使えるおすすめの本を紹介していく。
どれもDNS技術の基本から書かれているので、どのくらいまでの内容を学びたいかで選ぶと良いだろう。
DNSがよくわかる教科書
DNSサーバを構築する可能性がある方は、各ファイルの記載方法や運用方法、テストのやり方まで目を通しておくと良い。
まあ通読するのが良いということだ。
そうでない人でも、最低限の名前解決のフローは覚えておきたい。
しばらくしたら忘れてしまうかもしれないので、何度か読んで知識を定着させてほしい。
すっきりわかった!DNS&メール
DNSと関連の深いメール技術まで解説されているのが特徴。
メール配送の仕組みを理解するには、DNSによる名前解決やレコードの種類など必要になる知識が多い。
そのため両者が一度に勉強できる子の本は、自分としてお気に入りだ。
今でも勉強し直したい時に手にとって時々読んでいる。
少し古いのと、マイナーな本なのかわからないが中古しか売っていないのが難点。
DNSをはじめよう
ドメインの基礎知識から解説されておりめっちゃ易しい。
最低限の内容を手早く学ぶにはおすすめの本で、全くの専門外だったけど基本だけ知りたい場合にも合っている。
自分でドメインを取得するところから説明されているのもポイントで、DNSサーバを管理者すると言うよりも、WEBサービスとかを立ち上げる時に勉強したい。
あと148ページと無理ないボリュームなので時間がでもサクッと読めると思う。
実践DNS DNSSEC時代のDNSの設定と運用
表紙を見ると難しそうだが、入門的な内容からサーバ管理者向けの内容まで広く解説されている。
名前解決の仕組みだけ知りたいという場合だけでなく、DNSサーバを管理したり設定を触ったりする必要がある場合に読むと良いだろう。
タイトルにあるDNSSECについて重点的に触れられているのも特徴。
DNSSECとは超簡単に言うと通常のDNSを拡張してセキュリティを高めた仕様であり、電子証明書や鍵交換などセキュリティ技術には必須の知識も一緒に勉強できる。